放射線科

放射線科では、各科から様々な依頼をうけ、撮影業務を行っています。
一般撮影・X線CT・MRI・X線TV・骨密度測定検査等扱っています。
放射線科の画像診断装置を紹介いたします。

放射線装置のご紹介

1.MRI装置Prodiva 1.5T(フィリップス)
MRI装置は、X線CT装置などと異なり、放射線を使用しないため、人体への影響がなく、人体のあらゆる方向の断面の画像を得る事ができます。
また、造影剤を使用することなく血管を描出することも可能です。腹部、脊椎はもとより、血管、四肢などの検査も可能で、最先端の画像診断装置として活躍しています。
この度、当院はオランダ国フィリップス社製のMRI装置Ingenia Prodiva 1.5テスラという最新鋭の装置を導入します。
本装置は最先端のデジタルテクノロジーであることにより、さらに短時間で鮮明な画像を得ることが可能になりました。
よって正確で多くの情報を元に確信のもてる診断が可能になります。
またMRIに入る患者様の負担にも着目されており、検査時に装着するコイルが従来よりも軽量化されております。軽量化によりセッティングにかかる時間のストレスや従来のコイルでは重いと感じられていた患者様の負担軽減に貢献いたします。

2.CT装置Incisive 64列(フィリップス)
64列CTの高性能機種を導入いたしました。県内第1号機です。動きや金属類等による画像劣化を抑制するソフトや低線量でも画質が向上するソフトが内蔵されています。大腸CTにも対応可能です。

3.全身用骨密度測定装置PRODIGY(GE)
高年齢となると危険性がたかまるといわれている骨粗鬆症の検査を行うもので、腰椎・大腿骨の骨密度を測定します。

4.外科用イメ-ジCALNEO CROSS(フジフィルム)
FPD(フラットパネル)対応装置で、低線量にて透視可能です。

5.ポータブル撮影装置CALNEO AQRO(フジフィルム)
FPD(フラットパネル)対応装置で、低線量にて撮影が可能です。

6.X線TV装置FLEXAVISION FD(島津)
FPD(フラットパネル)使用の装置です。低被曝にて検査が可能です。

7.X線撮影装置RADO Speed PRO(島津)
現在整形領域では腰椎・下肢部位には立位撮影が多くなり、安全に撮影できるようにX線管球が床面近くまで下がる仕様にしました。
画像検出器にはFPD(フラットパネル)を用い、低線量にて撮影が可能です。

大腸CT検査

『大腸CT検査』は、大腸ポリープや大腸腫瘍などの大腸疾患を診断することができる新しい大腸の検査方法です。
肛門から炭酸ガスを注入して大腸を十分に膨らませてから、低線量でCT撮影を行います。大腸3D画像を作成し、画像診断を行います。検査時間はおよそ15分程度で終わります。
2023年4月より、フィリップス製64列CT装置導入に伴い、『大腸CT検査』を開始いたします。日本消化器がん検診学会が認定した大腸CT認定技師が在籍しており、安心して検査を受けていただくことができます。
大腸内視鏡検査で見逃しが起こりやすい大腸ひだの裏側にある病変も、『大腸CT検査』ではさまざまな方向から確認することができます。検査当日に約2リットルもの大量の下剤を飲むことはなく、前日に検査食と少量の造影剤と下剤を服用していただくと検査ができます。
便潜血陽性の場合は大腸がんのリスクが高い可能性がありますから、精密検査が必要です。大腸内視鏡検査は優れた検査法ですが、大腸内視鏡検査に抵抗がある方は、ぜひ『大腸CT検査』での精密検査をお考え下さい。

DWIBS(ドゥイブス)
検査について

この検査は、MRI装置を用い日本で考案された「全身のがん」を検査する方法で、他検査(PET-CT)に比べ非常に侵襲性の低い検査です。但し、体内に金属がある方などMRI検査が受けられない方や肺や心臓の周辺にあるがん、また細胞密度の低いがんは見つけにくいという弱点があります。

* 腹部臓器の検査精度を向上させる為に食事制限をお願いする場合もあります

PET-CT DWIBS
注射
PET-CT
検査薬FDGを投与
DWIBS
なし
食事制限
PET-CT
検査前絶食や
インスリン制限
DWIBS
なし*
放射能線ばく
PET-CT
あり
DWIBS
なし
事前安静
PET-CT
約1時間
DWIBS
なし
検査時間
PET-CT
注射も含め
約3時間
DWIBS
約30分~1時間
検査後処置
PET-CT
体内放射能が
下がるまで待機
DWIBS
なし
糖尿病患者
PET-CT
検査できない
場合がある
DWIBS
検査可

手軽で安全&3D撮影が可能

またこの検査では、原発巣のがんを見つけるだけではなく、放射線被ばくがないメリットを生かし、経過観察に有用性を発揮します。以下のように、DWIBS検査は1回で終わりではなく、繰り返し撮っていただくことで、患者さまの経過を細かく観察し、病気の早期発見、早期治療が実現していきます。

VSRAD(ブイエスラド)
検査について

『この検査は頭部MRI検査画像を用い、コンピュ-タ-解析を行い脳の萎縮度を求めることにより、アルツハイマ-型認知症の可能性を調べる検査です。 次のような方に検査をお勧めします。
①日常的に「もの忘れ」が気になる方
②軽度認知症機能傷害と既に診断されている方
③年齢が50歳以上の方
最終的な診断は、専門医がこの結果やその他認知症テスト結果、また症状や経過など総合的に判断し診断を行います。

とじる